どうも、ちばけふです。
今回は16球団シリーズ第3弾。「14球団構想」についてです。
は?いきなりなんで2球団減らしてんの?と思う方もいるかもしれませんが、僕なりにれっきとした理由があるので是非ご覧ください。
なお、概要はだいぶ前に書いた記事を読んでいただければわかりますが、今回はもっと掘り下げていきます。
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いきなり16球団化はハイリスク
急に4球団も増やすとなれば、当然懸念点や弊害が出てくることは自明です。
いくつか考えられますが、中でも「リーグのレベル低下」「球団の経営難」が挙げられるでしょう。
リーグのレベル低下
いきなり各リーグにひょっこり2球団ずつできると、ハッキリ言って2005年の楽天イーグルスが4つもできるということです。
設立当初のイーグルスは自軍に不利な分配ドラフトや戦力外選手の獲得など、いわゆる「寄せ集め」状態の貧弱チーム。
1年目は2度の11連敗を喫するなどして38勝97敗で首位に51.5ゲーム差を、5位に25ゲーム差を付けられてのブッチギリの最下位。
そのチームが最下位脱出するのに3年、Aクラスになれるのに5年かかっているので、新球団の戦力拡充にもそれくらいの時間は必要でしょう。
そういったチームが急激に増えることで戦力バランスが大きく崩れ、既存球団の選手の成績上昇で記録の価値が薄れる、つまりレベルの低下は免れないでしょう。
ましてやパ・リーグの球団では絶対王者のソフトバンクとの戦力差は目も当てられないくらい広がるのが目に見えています。
過去には球団拡張を行ったMLBのレベルが低下したとまで言われました。
その懸念点は拭いきれないでしょう。
球団の経営難
その様な誕生間もない一回りも二回りも弱いチームがフルボッコにされる様に客やお金が集まるのでしょうか。
営業努力次第ではである程度経営を成り立たせることが出来るかもしれませんが、やはりチーム成績と観客動員はある程度の相関関係はあると思われます。
かつては年間100万人にも満たなかった広島カープが優勝するようになってからは、入れ替わるように低迷した中日の観客動員を抜いたことを考えると自明でしょう。(その流れに逆行できるのは巨人と阪神くらいではないでしょうか)
それを考慮するとやはり弱いチームの経営が苦しくなるのは当然で、せっかくチームを増やしたのに経営難で消滅する、というような近鉄の悲劇を再び起こすわけにはいきません。
2球団ずつ2回に分けて拡張を
いきなりの大幅拡張がリスキーなのなら、2段階に分けた拡張索を取るべきだと思います。
野球評論家の古田敦也氏もテレビ番組で「まずは2球団から」と言っていたらしいので、その論者もいるようです。
要は始めにセパ両リーグに1球団ずつ増やし、ある程度戦力が整ってきた段階で第二波を投入するわけです。
交流戦を通年開催にすれば問題ない
14球団制になれば当然、各リーグは7球団制となり1球団は試合を組めない状況になります。
かつてセパが7球団あった時代には変則ダブルヘッダーを組むなどしていたらしいですが、効率が悪いし2試合やるチームが若干不利でフェアではなさそうです。
そこで各リーグ余った1チーム同士を試合させれば万事解決です。
要は開催期間が設定されている現行の交流戦のシステムを廃止して、年間を通して通常のシーズンに組み込んでしまうわけです。
NPBのお偉いさんから反対意見が出ようものなら「MLBをまねて申告敬遠を導入したりワンポイント廃止を画策してるくせにそこだけ反対とはご都合がよろしいこって」と僕ならそう反論します。
ただ、唯一のネックは交流戦のスポンサーの日本生命との調整でしょうね。日生さんがゴネるならそこは頑張って交渉してとしか。
どうしても交流戦を集中開催したいのであれば16球団にしてからでもいいと思います。
試合数も特段大きな変更はなし。
前回の記事では試合数や組み合わせに何通りか案を出しましたが、14球団制の時に関しては
- リーグ戦:6球団 × 20試合 = 120試合
- 交流戦 :7球団 × 3試合 = 21試合
合計:120+21=141試合
このくらいが収まりがいい感じもします。
或いは
- リーグ戦:6球団 × 19試合 = 114試合
- 交流戦 :7球団 × 4試合 = 28試合
合計:114+28=142試合
でもいいかなぁと思います。
若干試合数は減りますが、大体140試合ちょいで組めますね。
CSの価値も上がるのでは?
2007年から導入されているクライマックスシリーズ(以下CS)。
今なお賛否両論ありますが、開始から10年以上経った今ではすっかり制度も定着し、消化試合の削減や新たな興行の創出といった収益増加に寄与しました。
ただ数ある議論の中でも「出場案件が緩すぎる」という指摘は多いと思います。
現行の制度ではレギュラーシーズンで3位以内に入ったチームに無条件で出場する権利が与えられます。
つまり勝率5割未満の借金を抱えたチームが日本シリーズに出場し、日本一になる可能性があるのです。
それはいくらなんでも甘すぎるというか、おかしいでしょ、負け越してるチームがが日本一って。
だから14球団制の時期は前述の交流戦を除いてほぼ現行通りにシーズンを進めて、CSの出場案件も特に変更しません。
これだったらさすがに3位のチームが借金持ちなんて事態にはならないでしょう。
少なくとも貯金を作ってシーズンを終えるチームが3位以内に入れる確率は上がる筈です。
これでも借金持ちのチームが3位は入る事態になればいよいよ出場権はく奪も考えないといけないでしょう。
まとめ:ただし14球団は一時的なものでなければならない
急激な戦力格差の発生とそれに伴う新規球団の経営難を防ぐという意味で僕が導入を推奨するのが14球団構想です。
ただ、懸念としては下位チームが増えるので消化試合は増えることが挙げられます。
これを常態化させないためにも、14球団体制はあくまで通過点にしなければいけません。