みなさん、ご無沙汰しています。
ちばけふです。
かーーーなーーーり久々の投稿となってしまいました。
記事書く前に確認したら、最後の投稿から実に10ヶ月以上も経過していて、またドメイン代を貢ぎっぱなし状態でした😂
また不定期ではありますがぼちぼち再開して行けたらなぁと思います。
で、早速本題に入っていこうと思います。
- まずは僕が会社を辞めた経緯をおさらい。
- 突然会社員時代の先輩から連絡がきた
- 労基沙汰のきっかけはとあるタレコミ情報から。
- ガサ入れとその後の対応。
- 社員が続々と離職。
- そしてS社は解散へ
- 新会社の実態
- まとめ:思ったよりもすごい展開になっていた
まずは僕が会社を辞めた経緯をおさらい。
詳しくは下のリンクを読んでいただければわかるんですが、
僕は2年前に新卒でリフォーム会社に入り飛び込みをやっていたんですが、
抑うつ神経症を患って実質半年で会社を退職したという経緯があります。
新卒が半年でブラック企業を辞めた話。は当ブログの中でも最も読まれているので、
まだの方はそちらを読んでみてください。
また、今回の記事では僕が所属していた会社をS社とします。
S社は住宅リフォーム全般を請け負っている会社でしたが、
その実態はほとんど外壁塗装の営業会社でした。
突然会社員時代の先輩から連絡がきた
話は遡ること今年の4月下旬。
社歴や年齢が一番近かった先輩(以下Kさん)から突然こんなLINEが届きました。
千葉、ニュースや。
S社倒産したで
はい?
突然のことで色々訳わかんなかったので、電話して内容を詳しく聞いてみることに。
Kさんも僕の退職したのとほぼ同時期に辞めていて、そのあとは別の仕事に就いていました。
Kさん曰く、
・去年の10月に労働基準監督署のガサ入れが入った
・そのあと何やかんやあった
・労基から営業停止命令が下りた。
・3月末をもって会社は畳むことになった。
とのこと。
Kさんはその話を最後まで会社に残っていたAさんから聞いて僕に教えてくれました。
明らかに今年一ビックリしたニュースです。
僕は更にその真相を探るため、
休職以来一度も連絡をとっていなかったAさんに電話して、
詳細の話を事細かに訊きました。
今回綴っているのはほぼAさんからの受け売りだけで100%正確とは言い切れませんが、
事実であることには間違い無いです。
労基沙汰のきっかけはとあるタレコミ情報から。
話は2020年の10月にまで遡ります。
S社は全国に30以上もの支店を抱えていたのですが、
そのうち2つの支店から労働基準監督署にタレコミが入りました。
まぁ、あんな労働環境だからそういうのが来ても仕方ないよな
なんて考えていましたが、今回問題視されたのは
客と面談しているときに客への断りなしにボイスレコーダーを回していたこと
でした。
よくオペレーションセンターとかの自動音声でありますよね。
「この音声は品質向上と云々で録音させていただきます」ってやつ。
S社でも営業時には営業社員全員がボイスレコーダーを持ち歩いていて、
1件1件話した内容を録音していたんですが、
それを客には言わずこっそりやっていたのがマズかったようです。
録音をしていた理由としては、
① 社員の行動時間の管理と把握。
② 営業ボイスをトーク練習の教材として使用する。
③ 問題面談をしていないかの把握。
④ 客との間に齟齬やトラブルが発生した時への備え。
などが挙げられます。
特に4つ目は「これは会社が社員を守るためにやっていることなんや」
と説明されていて、当時駆け出しの社会人として純粋だった僕はそれを
間に受けてしまっていました。
ただよくよく考えてみたら客は自分が話したことを勝手に録音されて、
しかもそれが会社のデータベースに保管される訳ですから、
キショいったら無いですわな。
実際お客さんによっては録音している様子を見られていて、相当不快な思いをした人もいます。
さっきも言いましたが、録音自体が問題なのではなく、
客に断りなしにやっていたのが問題だったのです。
そうとは知らず、僕も当時は違法行為の片棒を担いでしまっていました。
今更ながらこの場を借りて深く反省し、謝罪します。
ガサ入れとその後の対応。
話は逸れましたが、こういう情報が証拠付きで労基に入ったので当然捜査が入ったそうです。
会社ぐるみでやっているので、下手したら営業停止をくらう可能性もありました。
そこでS社は営業停止に備えて、戸建て住宅からアパートやマンションへの施工を手がける別会社を作るという一手を打ちました。
もともとそこら辺への参入も考えていたようですが、労基が入ったことで急ピッチで作らざるを得なくなったのです。
早速、その新会社のスタートアップのためにS社の中でも営業成績に秀でた社員をそちらへ移籍させました。
労基の判決が下る前に新会社をある程度のモノにしてもらい、もし戸建て会社が営業停止なったら全社員をそちらに引っ越しさせようという算段でした。
しかし、物事はそうそう上手くいくものではありません。
ここから更に泥沼化していきます。
ちなみに、ボイスの件が労基に知られてからは一時期ICレコーダーは使わなくなりましたが
程なくして復活したようで、新会社でも普通に旧来通りに運用していたようです。
学習能力無さすぎワロタwwww
社員が続々と離職。
話は少し前後しますが、僕が会社を辞めてから半年としないうちに僕のいた姫路支店の所長が退職したという情報もAさんから訊きました。
話によると確か6月とかそこらへんだったと思います。
そのあと支店には別の人が所長として赴任してきました。
タレコミ事件のあたりで役職持ちの先輩社員も退職しました。
在職4〜5年くらいでS社の中ではかなり長い部類に入っていた方だと思いますが、
プライベートではほとんど関わりなかったので細かいことは知りません。
そして極め付きは昨年の冬、新会社のスタートアップのために移籍した僕の入社時の所長(僕の退職時には更に昇格して近隣数支店の統括を専任でやってた)のTさんまでもが辞めていたことでした。
Tさんは短期間でとんとん拍子に昇進するくらいの「絵に描いたような営業マン」で、その手腕を買われて新会社に移籍しました。
Tさんは移籍先でも初月から結構大きな案件を獲ってきて格の違いを見せつけていましたが、
やはりなかなか契約は取れず今までやってきた戸建て営業とは勝手の違うスタイルで苦戦したようです。
聞いたところによると、だいぶ給料は減ったそうです。
S社にいた頃は年収1500万とか稼いでいたらしいですが、
一説によるとそこで見切りをつけて辞めたと言われています。
金の切れ目が縁の切れ目とはこのことかなぁ、
なんて思ったりしました。
Tさんの他にも、夏に辞めた所長の後釜で来た人がバックれたり、
他支店の所長や統括クラスの社員が続々と辞めていたようで、
こと姫路支店に関しては僕が辞めて1年も経たずしてAさん以外の知ってる社員はほとんどいなくなりました。
僕が辞めた後も堅調に結果を出す支店でしたが、その頃には営業できる社員はほとんどおらず、
目標未達の時期が続いていたようです。
そしてS社は解散へ
こうして社員が続々辞めていったS社ですが、労基のガサ入れについては一般の営業社員は知らなかったようです。
Aさんはこういった情報をTさんと一緒に新会社に移った別の一般社員、Bさんから聞いたそうです。
新会社の人はことの背景を知っている人が多く、
新会社とはいえオフィスは全く同じ部屋だったのでS社残留組でも知っている人は知っているようでした。
そしてついに判決のとき。
S社はめでたく(?)労基から今年の3月いっぱいで戸建て住宅への営業禁止命令を受けてしまい、
これ以上事業を継続することはできなくなりました。
当然こうなっては会社を畳む必要があるので、3月末のとある日、
Aさんを含む全国の社員一同が本社のある神戸に集められました。
この場ではマトモな会社であれば今回会社を畳む経緯について話して社員に謝るのが筋だた思うんですが、
会長の口から飛び出したのは意外なセリフでした。
我々は一流企業になるべくここまで励んできたが、売り上げを更に伸ばすとなると、従来の戸建て営業では単価が低く非常に困難である。
そこで今回、単価の高いアパートやマンションの外壁塗装の営業にシフトすることになったのでS社はこれで解散となる。
そこで皆にはここで退職願を書いてもらう。
(という意味合いのこと)
そう言うと全社員に退職願を書かせ、続いて新会社の契約書を書かせてしれっと移籍させました。
前述の目論見を見事成し遂げたわけです。
もう、どこからツッコんでいいのかわからないんですが、
自らの不祥事を最後の最後まで隠し通そうとした挙句変な籍の移し方をさせました。
このやり方ってOKなんですかね?
もう俺には知ったことではないけれど…
新会社の実態
こうしてAさんも流されるままに新会社に移ったわけですが、
労働環境はこれまた過酷だったようです。
新会社は集合住宅のオーナーに外壁を売り込むんですが、
その際、会社が用意したオーナーのリストに沿って飛び込み営業をかましていきます。
(てか、そのリストってどうやって用意したのだろう、ちょっと気になる)
新会社は4月から本格始動し始めましたが、最初の2日くらいはずっと集合住宅用に作り直されたトークマニュアルをひたすら覚えてロープレをする、といった感じ。
その後すぐに全社員は営業に駆り出されるわけですが、1日のスケジュールがまぁ酷い。
朝。出社して午前中はずっとロープレ。
昼。割り当てられた場所に出向いて営業。午後6時まで。
夜。営業が終わると、事務所に戻ってひたすらロープレ。Aさん曰く、日付が変わるか変わらないかまでずっと練習していたらしい。
確か夜はサビ残です。
給料面でも仕組みが変わりました。
S社時代には基本給に営業実績に応じてインセンティブがつく仕組みでした。
しかし新会社は顧客のターゲットやトークマニュアルが違う上に実績も皆無なので、昔のスタイルを連続的に続けてしまうと殆どの社員が基本給しか貰えない事態になります。
そこで新会社では最初の3ヶ月間、社員のS社時代の最後の半年間の平均月収を保証すると表明しました。
勘の鋭い方ならもうお気づきでしょう。
最初の3ヶ月間です。
つまり4ヶ月目以降は旧来のシステムに戻すのでそのつもりで。
と言ってるようなものなのです。
つまりリミットは今月。
おそらく新会社も割と早く畳むのではと考えられます。
なぜなら、精鋭揃いのスタートアップチームが既に大苦戦していたのですから。
そりゃそうですよね。
だって、集合住宅にはもうすでに管理やメンテナンスをする会社が入っているのに、その間に割って入って契約取ろうとしているのですから。
戸建てでもハウスメーカーとの契約があるからと話すら聞いてもらえないことが多かったのに、逆にどうすれば契約取れて売上爆増!などと考えていたのでしょうか。
Aさんの話によると、姫路が属する支店ブロックには4支店があるのですが、
先月の4支店の総売上件数は僅か2件。
そのうち姫路が2件を占めているので、他3支店は売上0。
そして2件の姫路が全国数十の支店で2位の成績を打ち出していると言うまさに北斗の拳さながらの世紀末状態なのです。
あくまでこれは僕の推察に過ぎないんですが、
S社時代に作った利益でとりあえず3ヶ月の猶予期間を設けて、社員たちの大幅退職を受け付けたタイミングで新会社潰すと思います。
現在残留している社員の中には、とりあえず給料が保証された3ヶ月をやり過ごした後にやめようと思っている人も多いはずです。
それを踏んでの判断だと思います。
このまま事業を継続しても売上は上がらないし赤字続きなのは目に見えていますからね。
仮に会社を潰したとしても、上層部の人たちはその後に頃合いを見てまた新しい戸建て用の会社を作るのではと考えています。
自分もそこら辺の動きは適宜キャッチしていきたいと思います。
ちなみにAさんは4月の第一週で辞めたそうですが、しばらくの間は会社から支店情報の社内メールがしばらく届いていたので先月末までの状況は把握していました。
まとめ:思ったよりもすごい展開になっていた
無事古巣のS社は潰れましたが、最初聞いた時は「なんかやらかしたんかな」って思ってたのが案の定って感じでしたね。
社員時代、会社はコンプラ遵守云々言ってましたが、一番守れてないのは会社自身だったのです。
それに新会社でも平気でICレコーダーを使っているようですよ。
もう何がしたいのか分からないのですが、さっさとそっちも潰れんかなと祈っています😂
とりあえず呪いが1年越しにかかって溜飲が下がる思いでいっぱいで、先輩とかから話しを聞いている時は嬉しさで武者震いが止まりませんでした。
社員を使い捨てにするような会社は早く滅んでほしいですね。