どうも、chibakyoです。
ここ最近体調が良くなくてしばらく更新していませんでしたすみません…(例のウイルスではありません)
突然ですが、先日Twitterを見ていたらこんなツイートを見つけました。
息子の学校は漫画持ってくるのは禁止。そこで同人誌を描くのが流行ってるらしく、編集部ができて、編集長がいて、漫画家募集して、漫画コーナーができて、もう100冊くらい貸し出しを行ってるらしい。私が思う頭がいい子というのはこういう子のこと。
— ニャンボス (@nyanboss) 2020年2月14日
これを見て、僕も中学生の時に学校で漫画を連載していたのを思い出したので、その時の話をしたいと思います。
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中学時代に漫画を描いていた経緯
僕は昔から絵を描くのが好きで、小学生の頃は漫画家になりたいと思っていました。
自由帳に漫画を描いているようなchibakyo少年はいつしか公務員という現実的な目標を掲げる人間になってしまいましたが…
それでも絵を描くのは得意だったので中学では美術部に入っていました。
話は逸れましたが、僕の通っていた中学では今日一日あったことを自由記述して担任に提出する、っていうことをやっていました。
ただ、普通に1~2行の文章を書くだけもなんか味気ないと思っていたところ、クラスメイトの美術部の友人がときたま絵を描いているのに触発されてしまいました。(これがまた上手いんだ)
ただ彼には画力で敵わなかったので、それをオマージュするという形で(パクリではない)漫画を描くことにしました。
連載は5月ごろに始まったと思います。
次週から漫画を連載しますと予告して提出したら、担任から「お~楽しみ!」とコメントを貰えました。
連載は形を変えて
そのプリントは1週間(5コマ)で1枚、それを画用紙の台紙に貼り付けるという形で提出していました。
始めは毎週金曜日だったのが、次第に木金、毎日連載と頻度が上がっていきました。
しかし、だんだんとアイデアが浮かぶにつれて1日1コマでは足りなくなっていき、2,3日で1枚、1日に1枚が当たり前になっていきます。
というわけで、僕の台紙は他のクラスメイトの5倍のスピードで分厚くなっていきました。
自分で言うのなんですが、クラスではそれなりに人気を博していたので結構調子乗って書きまくっていた(笑)
ただあまりオチを考えずに描いていたので結局未完で卒業してしまいましたが。
漫画について
タイトル
ちなみにタイトルはありません。周りには「桃太郎と西遊記と水戸黄門を混ぜた話」と説明していたのと、あまりタイトルについて真剣には考えていませんでした。
読者
読者は主に担任とクラスメイト。
帰りのホームルーム前に提出するのですが、休み時間に書き上げてクラスメイトに読んでもらっていました。
書き上げたらみんなたらいまわしに読んでくれるので嬉しかったですね。
三者面談の時には担任に「漫画をコピーしてクラスに配布してほしいというクラスメイトもいた」と言われました。それくらい(中学生の作品としては)人気作でした。
連載スタイルのモデル
1日1枚のスタイルが定着してからは、漫画家・手塚治虫氏が中学時代に徴用されていた工場でのエピソードを意識していました。
戦時中、当時中学生だった手塚氏は工場の片隅で漫画を描いていましたが、当然教官に見つかればしばき倒されます。
そこで、教官が絶対に入ってこないトイレに連載漫画を貼り付けてみんなに読んでもらった、という話です。
ただ、共通しているのは1日1枚という部分だけで、トイレに持ち込んでいたわけでも先生に隠していたわけでもありません。
むしろ提出物に堂々と書いていたので平和な世の中になったなぁとつくづく思います。
原本の存在
作品は夏休み前に書いた話を第1部、それ以降を第2部のふたつに分けていましたが、第2部の原本はとっくに紛失してしまいました。
1部も大学生の時に実家が引っ越ししたタイミングで紛失してしまいました。もしかしたら実家の押し入れを漁ればあるかもしれません。
以下のストーリーや登場人物は記憶を頼りに書いているので、多少抜けている部分があるかもしれませんが、だいぶ正確に書けていると思います。
内容
ストーリー
思い返せばかなりハチャメチャで、桃太郎をベースに西遊記と水戸黄門をミックスするという何とも子供らしい発想のストーリー。
時代設定は江戸時代。とはいえ近代的な道具(ヘリコプター、自動車など)が登場するなど時代背景は完璧無視。
~あらすじ~
昔々ある所(岡山)に野球場の芝刈り作業員のおじいさんと専業主婦のおばあさんが住んでいた。
おばあさんが川へ洗濯に行っていると川から大きな桃が流れてきた。
しかしあまりの大きさに手が負えないため、携帯電話で技師の息子・右衛門をヘリコプターで呼び寄せてゲット。
帰宅後、桃を割ると中から男の子が誕生。自身を桃吉郎と名付けた男の子はすくすくと成長した。
しかしある日、平和な街を鬼ヶ島の鬼が襲撃。姉の梅子が鬼に拉致されてしまう。
なんとか梅子を取り戻さんとすべく、おじいさんの旧友である三蔵法師一行と水戸のご老公一行が力を貸すために岡山に集結する。
こうして一行は孫悟空のキン斗雲に乗って鬼ヶ島に鬼退治に行くのであった…
登場人物
ここでは実際に連載で登場したキャラクターを紹介します。
桃吉郎の家族
桃吉郎
主人公。おばあさんが拾ってきた桃から生まれた。
おじいさんとおばあさん、その子どもの右衛門(義兄)と梅子(義姉)の5人家族。
生まれた時から悪態をつけるほどの口達者だが、成長してからはそんなでもなくなった。ただ性格は明るい。
名前の桃吉郎は自らリクエストした名前。
成長すると、家でDSをするようになる。家の農作業をいやいやながら手伝うが、基本的に怠け者。
しかし姉の梅子が鬼ヶ島の鬼に拉致されたことをきっかけに心を入れ替え、鬼退治行きを決意する。
おじいさん
桃吉郎の養父。普段は野球場で芝刈りをするのが仕事だが、兼業で農家もやっている。
面長の顔。
妻のおばあさん、実子の右衛門と梅子、養子の桃太郎の5人家族で一家の大黒柱。
娘の梅子が拉致された際、旧友の三蔵法師と水戸光圀に協力を要請して鬼ヶ島に鬼退治に向かう。
おばあさん
桃吉郎の養母。おじいさんの妻で専業主婦だが、家業の農作業もやっている。
川で洗濯をしているときに大きな桃を発見したところまでは原作の桃太郎と一緒だが、所持している携帯電話で右衛門呼び、ヘリコプターを出動させ捕獲してもらう。
但しヘリには夫と梅子も乗っており、桃を搭載したことで重量オーバー。そのまま川に取り残される不運の持ち主。
右衛門
桃吉郎の義兄。技師をしており、ヘリコプターや携帯電話などの時代錯誤のアイテムを作る。
聖徳太子を彷彿させるひげ面にちょんまげ、開襟シャツというカオスな恰好をしている。
梅子
桃吉郎の義姉。職業不詳(僕が設定をしていなかっただけ)。
年の離れた弟の桃吉郎を一番かわいがっている。
のちに鬼ヶ島の鬼に拉致される。
三蔵法師一行
おじいさんの旧友で高名な僧侶。女性説もあるがこの話では男性。じいさん。
孫悟空、沙悟浄、猪八戒の3人の手下を引き連れる。おじいさんや水戸黄門とは旧友で、おじいさんの手助けに馳せ参じる。
徳を積んだ好々爺であるが、悪さをする孫悟空には念で頭の輪っかを締めてお仕置きをすることもある。
三蔵法師の手下のサル。如意棒を武器にする。
性格はぶっきらぼうで悪さをすることもしばしば。そのたびに三蔵法師に輪っかで制裁される。
三蔵一行は基本的に彼の所有物であるキン斗雲で移動を行い、鬼ヶ島にも向かう。
三蔵法師の手下の河童。
三蔵法師の手下の豚。
水戸黄門一行
本名徳川光圀。さきの副将軍。
お供に助さん、格さん、八兵衛、弥七を引き連れる。おじいさんや水戸黄門とは旧友で、おじいさんの手助けに馳せ参じる。
助さん
ご老公の部下で剣の達人。
おじいさんの家に向かう際にタクシーを手配する。
格さん
ご老公の部下。助さんの親友で彼に負けない剣の腕を持つ。
ドラマでは印籠を見せる役であるが、この作品では出番は殆どなかった。
ご老公の部下の町人。食い意地が張っている。
ご老公の部下の忍び。鬼ヶ島の偵察に貢献する。
鬼ヶ島
鬼A
門番をしている鬼だが、孫悟空相手に一発KOを食らう。
容姿は当時のクラスメイトを参考にした。というより彼を登場させた。
鬼B
門番突破後に待ち構えていた鬼。眼鏡をかけている。ちょっとナルシスト気味。
こちらも孫悟空に一発KOを喫する。ここで連載は止まってしまった。
この鬼もクラスメイトの友情出演。
他にもちらほらキャラクターはいたはずですが、何せ10年近く前のことなので覚えていたのはこれくらい。
作品の続き
鬼退治の途中で未完のまま中学卒業を迎えてしまいましたが、この続きを描こうと思い立ち、改めてリメイク版を作ることにしました。
タイトルを決め、キャラクターを一新し、ストーリーを書き直し、いざ描こう…!
と思いましたが、高校入学後は何かと忙しくて結局描けず仕舞い。
大学まで途中途中描こうとしましたが、結局あまり大した成果もなく今に至ります。
一応命名したタイトルは「桃流者」。これで「とうりゅうもん」と読みます。
話のベースは桃太郎ですが、ここに日本の昔話や古典のエッセンスを加えたヒューマンドラマ仕立てになる予定。
会社も辞めて時間もできたので、とりあえず手始めに小説から書こうかな~と考えています。
話の骨子が固まったら、このブログ、或いは他のブログページで連載したいと考えています。
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