抑うつ神経症を発症し会社を休職。 経験者が語る

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どうも、chibakyoです。

僕は昨年末に仕事が原因で「抑うつ神経症」という病気を患い自宅療養を続けていました。

 

1ヶ月以上仕事から離れて瞑想したり、ブログを始めてみたり、実家に帰省したりとかなりのんびりした時期を過ごしました。

 

そして先日晴れて治療に一区切りがついたので経験談を綴ってみようと思います。

 

 

 

 

 

12月。突然の出来事だった

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12月20日のことでした。

その日も仕事だったのですが、朝目覚めるととてつもない倦怠感と金縛りともまた違うのですが、何とも言えない身動きの取れなさに襲われて全く起き上がることができませんでした。

結局そのまま無断欠勤をしてしまい、途中二度寝を挟みながら布団の中でうずくまっています。

そして14時30分ころにやっと起き上がりスマホを開くと、同僚からの鬼電と何故か実家の母親からもLINEが来ていました。

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正直その時も何が何だかわからなかったのと倦怠感が残っていたのとでしばらく放心状態が続いていましたが、意を決してとりあえず母親に電話を入れることに。

会社にまず連絡を入れるのが筋なんだとは思いますが、あの精神状態でそれをするという発想が無かったのと、身体がそれを拒絶していたのです。

 

母親に電話を入れると、すぐに出てきました。

なぜ無断欠勤のことを知っているのかというと、今朝会社がその件で秋田の実家に連絡を入れていたのだそう。(それを聞いてなんか引きました)

 

そのあと母はなにも責めずに僕の話を聞いてくれました。本当は家族に余計な心配をかけまいと抱え込んでいたことは出来るだけ話さないようにしていました。

それでも久しぶりに聞いた親の声に安堵してか、思っていることを包み隠さず打ち明けました。

 

そして最後に言われた一言が「年末秋田に帰っておいで」。

それを聞いてなんとか落ち着きを取り戻すことが出来ました。

 

それでもすぐに上司に電話をするのは嫌だったので、手始めに仲のいい同僚に連絡を入れて、少し話を聞いてもらっていました。

その後、なんとか意を決して上司に連絡を入れましたが留守電だったので正直安堵しましたね。

 

夜に上司から折り返しの電話が来て「明日病院に行きたいから休ませてほしい」と言ったら「明日は云々…」と文句を言われましたが、渋々承諾してもらい、次の日は心療内科を受診しました。

 

診断は「抑うつ神経症」。適応障害うつ病の親戚の精神疾患です。

 

 

前々から兆候は出ていた

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僕が今回発症した原因は仕事によるストレスで間違いないでしょうと医師から言われました。

 

確かに12月は仕事でストレスを抱えていました。

僕は飛び込み営業の仕事をしていたのですが、その月は全くもって不振。その影響で休憩もろくに取らせてもらえず、7~8時間ずっと寒い外で歩き回って営業慣れしたお客から邪見に扱われる毎日。前々から抱えていた仕事へのストレスとも相まって、心身ともにヘロヘロの状態でした。

 

そうこうしているうちに12月も中旬辺りから集中力の低下でボーっとなることが多くなり、営業に身が入らなくなっていました。

帰りのバスも寝落ちして終点まで乗ってしまうようになりました。

色々な負のスパイラルに陥てモチベーションが維持できるわけもなく、焦りや不安感も日に日に増していくばかり。同僚からも「顔死んでるけど大丈夫?」と心配される始末。

 

だんだん思考停止の状態で足取り重く歩き回る毎日で相当溜め込んでいたんだと思います。

この状態が2週間程度続いたあと、とうとう12月20日を迎えてしまうのでした。

 

病院を受診したときに、「治すにはまずストレスの原因から離れてゆっくり静養すること」と言われ、そこから1か月程度の自宅療養と通院治療、薬物療法をすることになりました。

 

会社は休職という形を取りました。

 

 

そもそも抑うつ神経症って?

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抑うつ神経症は初めて聞く病名でした。

医師の先生曰く、適応障害などとの明確な線引きがあるわけではないようです。

 

特徴としては以下のようになります。

神経症は、ノイローゼや不安障害とも呼ばれている、日常生活や仕事によるストレスが原因となる誰にでも発症する可能性があるココロの病気です。
神経症の種類は、不安神経症解離性障害、強迫性神経症など多岐にわたりますが、なかでも抑うつ神経症は、不安・恐怖といった症状と同時に憂うつな気分や気持ちが晴れないという軽いうつ状態が続きます。

参照:チャレンジド・アソウ

 

主な症状は、

  • 食欲不振・過食:いつも食欲がないまたはその逆
  • 睡眠困難   :ぐっすり眠れない
  • 倦怠感    :疲れやすい、だるい、意欲がわかない
  • 自尊心の低下 :自分に対し否定的である、自信がない
  • 集中困難   :集中力が続かない
  • 決断困難   :決定できない、判断力の低下
  • 絶望感    :生きる価値を失う、存在価値を見失う

 が挙げられ、2つ以上が毎日続くと抑うつ神経症の疑いがあるそうです。(参照:チャレンジド・アソウ

 

 

幸い比較的軽症だった

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幸い、僕は病院に掛かるのが比較的早かったのでそこまで深刻化せず、1か月半程度の通院や治療で寛解に至ることが出来ました。

また、抑うつ神経症はストレス要因から離れると症状が軽くなることもあります(※)。

僕も最初の数日は引きこもっていましたが、だんだん日数が経つにつれてスーパーで買い物をしたり家事をしたり、日常生活は送れるくらいになっていました。

気分転換に秋田の実家に帰省することもできました。

この時期には時間も出来たのでブログも始めてみて、物書きを趣味に出来るくらいには行動の幅も早いペースで広がっていきました。

 

このまま病気を放置した状態で症状を深刻化させてしまっていたら、うつ病に発展、何年も付き合っていかなければならなかった。そうなると日々の生活にも支障が出ていたのは火を見るよりも明らかでした。

そういった意味では今回早めに病院に掛かって治療を受ける、休職するという選択肢を取ったのは正解だったと思います。

 

(※)…診断は個人差があるので、全ての人に保証するものではありません。

 

 

まとめ:大事なのは自分だから。逃げじゃない。

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僕はこの度抑うつ神経症を患って、「自分を大事にする」ことの大切さを覚えました。

症状を悪化させてうつ病にまで発展していたらと思うと身の毛がよだちます。

正直12月は滅茶苦茶しんどかったです。売上を作れない自分に嫌気がさし、何もかもが嫌になってしまいました。

これを見て「逃げだ」「腑抜けた奴だ」「甘えてる」と思う方々もいらっしゃるようですが、僕はこれを自分の身を守るための自己防衛だと思っています。

 

自分の身は自分で守るもの。

最初上司にしばらく休みたいと言ったときに「会社に出ながら治療は出来ないのか」と無神経なことを言われました。

そういう問題じゃないんです。

この先長い人生、症状を悪化させて貴重な20代を棒に振ることはしたくなかった。

だから僕は休職という形で自分を守りました。

 

もし今これを読んでいるあなたが会社に疲れていて、「自分もそうじゃないかな?」と思ったのなら、迷わずお医者さんにいこう。

お医者さんは親身になって聞いてくれる。必ずあなたの味方でいてくれるから。

会社なんてどうでもいい、自分自身が大事なんだ、人生滅茶苦茶になる前に。

別に抑うつの自分を恥ずかしがる必要はない。腑抜けなチキン野郎なんてもってのほかだよ。

だってあなたが軟弱なんじゃない、ただ会社と自分の相性が悪くて疲れただけなんだから。

疲れたから休んで何が悪いんだ!

休みは逃げ?上等だよ。

逃げて自分が助かるなら丸儲けじゃないか。

そして逃げは弱腰じゃない。単なる軌道修正で勇気のある事だよ。

軌道修正さえできればこの先なんとでもなる。

だから先の人生をふいにしないで欲しい。貴重な人生を自分で掴みに行くことなんだよ、休むってことは。

 

 

なんか最後はポエムっ気のあるまとまりのない文章でしたが(笑)、これを見て少しでも気が楽になってくれる方が1人でもいれば僕は満足です。

これからのことについてはまた後日別記事で報告させていただきます。